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6月の海
5月の卵ラッシュやベビーラッシュ、クラゲなどの浮遊系生物の魅力に沸いた楽しい季節も6月に入り様変わりしてきました。
今回ご紹介するのはそんな6月の魅力です!
ゴッコのチビたちは大きくなるにつれ数は少なくなるものの個性的な模様が魅力的!
個人的にはこの手の模様が好きですね!
今月末くらいには全て沖に旅立っていきます。
今年も楽しませていただきました。
ゴッコといえば先日、水中に伐採されて廃棄されたであろう楓の枝が沈んでいました。
じっくり探すとやはりこんな場所にも隠れていました!
楓ゴッコ!
なんとも鮮やかでした。
数日後に行ってみると枝はありましたが葉の色がほとんど抜けて…
ゴッコはついているものの残念な感じ…
そして、抱卵していたナメダンゴsp.は無事孵化を終えて親ナメは消えました。
その代わり数はまだ少ないですがチビナメが登場してきました!
岩肌にくっつきタイミングを見ながら捕食しています!
そんな岩礁域にはヒメフタスジカジカが抱卵しています。
オスが守っていますが、かなりの確率でハッチに遭遇します。
今年はもう終盤なので来年リクエストしてくださいね!
そして、数が減ったイソバテングも藻場に潜んでいました。
そろそろ産卵の季節なので産卵場所となるカイメンのそばに陣取っていました。
やはりかっこいい魚です!
でもって数は少ないのですが越冬個体と見られるヒメイカがちょいちょい出てきました。
胴の中に精子ができていたのでこれらも間も無く繁殖期に入るでしょう。
オス同士でワレカラを奪い合って食べていました。
ヒメイカの繁殖場所といえばアマモ場です。
ヒメイカはこんな感じで砂地に点在するアマモ場で間も無く繁殖を開始するでしょう。
しかし、その場所にはすでに先客がいました。
これはシワイカナゴという魚です。
アマモ場を利用して繁殖します。
縄張りオスがいる場所にメスが訪れて繁殖します。
繁殖期間は5月中旬から7月中旬まで続くので早く産卵した卵塊の中にはすでに仔魚の目ができ始めています。
卵の中でくるくると動く様子がめっちゃ可愛い!
また、アマモ場自体も間も無く開花の季節を迎えます。
去年までの写真でちょっと紹介しますね。
アマモは繁殖期が近づくと普段は50cmほどだったのが2m近くまで伸長します。
そして、葉っぱ状以外の「花株」と言われるものができます。
写真の一番右側に写っているのが花株です。
中に何やら見えていますがこれがアマモの雄花と雌花です。
シワイカナゴの卵の後ろに毛のように見えるものが見えていますがこれが雌花です。
その後、雄花ができくるのです。
雄花がでてくるとやっと「アマモが咲いた!」なんて言いますがちゃんと両方観察できます。
そして雄花は結構激しく糸状の花粉を飛ばします。
まだタネができるまでのお話があるのですが今回はこの辺でおしまいです。
続きはリアルに見られるタイミングになったら写真と共にご紹介いたします!
イベントのお知らせです!
ダイブエキスポジャパン2024
日本で初めてのダイビングショー【ADEX Japan】にてゲストスピーカーとして参加します!皆さまのお越しをお待ちしています。
朝日新聞主催のグッドライフフェアと連動して、ADEJ Japan が 2024 年に初登場します。近年、グッドライフフェアは、企業や消費者が最新の商品やサービスを入手し、食、健康、美容、ファッション、趣味、レジャー、観光などを促進するさまざまなイベントやアクティビティを楽しむための拠点となっています。
会場:東京ビッグサイト南ホール
住所:〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
2024年10月 25日(金): 10時から18時まで
26日(土): 10時から17時まで
27日(日): 10時から17時まで
ツアーのお知らせです!
7月下旬に洞爺湖や支笏湖のツアーを開催いたします。
目的は水中で開花する花々です。
また、この時期の繁殖する淡水魚類もご紹介いたします!
開催期間は7/20日から28日が最もおすすめです。
週末は千歳ピックアップの洞爺湖と支笏湖の両方を潜るツアーも開催します。
詳細はLINEやメールでお問い合わせくださいませ!
https://www.gruntsculpin.com/july-tour
支笏湖 千歳梅花藻
洞爺湖 クロモの群生地
ツアーのお知らせです!
9月中旬から
カラフトマスの遡上撮影ツアー
(サーモンランスノーケリングorダイビング)
カラフトマスの撮影を目的としたツアーです。
資源量としても年々減少傾向にある鮭科魚類は希少種になりつつあります。
その中でもオホーツク海沿岸にのみ遡上するカラフトマスの遡上を観察&撮影するツアーです。
【SALMON RUN sp.】同時開催中です!
ご希望の方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
コース概要:このコースは、食用魚としても国内に広く知られるサケ科魚類(主にサケ)のライフヒストリーから成長のステージごとに生息する河川および海洋環境を知り、生態を観察するための知識・編成・観察テクニックを提供することを目的としています。